生活していると、ほんとに思いがけないケガをしますよね。少し転んだりつまずいたりするだけで擦りむいたり、深い切り傷になってしまったり。程度によっては、大慌てしてしまいます。
特に顔に切り傷を負ったときは、子供や女性だけではなく、誰でもその後が心配になるものです。
すぐに病院にいくべきかしら? その見極め方は? 何科に? 病院に行くまでの応急手当は? そのためにはどうしたらいいの?
そんな心配ごとにお答えします。
顔に切り傷をつけたとき、病院にすぐに行ったほうがいいの?何科がいいの?
できてしまった切り傷、仕方がないけど痕を残したくない…切り傷をきれいに治すために病院にかかりたいという場合、どうしたらいいのでしょうか?
特に顔のケガで傷あとが残ってしまうと、本人が他の体の部分よりも強くコンプレックスを感じます。子供の場合、将来のことを考えるとケガをさせてしまった親も、とってもいたたまれない気持ちですよね。
病院に行くかどうか迷うほどのケガであれば、腱や骨まで傷ついている可能性まで考えて整形外科がよいでしょう。
でも、そこまで深い傷を病院できれいに治してもらいたいということになると、別の診療科になります。
皮膚表面の傷をキレイに治すなら、形成外科や皮膚科にかかりましょう。
そして、“比較的深い傷でも、見た目をしっかり治しましょう”という治療をしているのが形成外科になります。
美容形成というものがありますが、こちらの場合は形成外科の中の一つの部門です。
形成外科は傷そのものをきれいに治すことの専門科で、
残ってしまった傷あとに対する治療も行う診療科です。
深い傷で傷痕が残らず綺麗な状態に戻すのであれば、
外科医よりも形成外科医の方が上手なんだとか(健康保険適用)。
ただ、形成外科を設けている総合病院は少ないのでご注意を。
(日赤病院や大学病院には設けられているが、開業医等からの紹介状が必要)
皮膚科は、皮膚の異常を治療している診療科です。 皮膚に異常が起きる病気の診断や治療などの診療に加えて、皮膚表面のケガのあとがひどく残ってしまった場合や、やけども皮膚科が診療してくれます。
病院にもよりますが、最近はあまり傷口を縫う事はしないそうです。
傷口に人工皮膚に変わるシート(市販薬でいう、キズパワーパットみたいなもの)を貼って治癒力を高めるそうです。シートを貼る時も貼り変える時も消毒液は使いません。消毒液は治癒力を損ねてしまうそうです。
この治療法だったら痛い思いや、皮膚を縫い合わせる恐怖感、傷跡も最小限にできるでしょう。
切り傷をしてしまったら…自分でできる応急処置は?
病院に行くか行かないかのギリギリのところや、
病院に行くまでに自分でできる応急のお手当をご紹介します。
まずは、落ち着いて。
(なかなかこれが一番むずかしい)
ケガの具合を観察してみましょう。
- 何が起こったか?切り傷なのか、擦り傷なのか。
- どうして起こったか?
- 相手は何かを確認しましょう。
(車・自転車・虫・動物・コンクリートなど。)
応急処理として
- 清潔なガーゼなどで傷を軽く圧迫して止血しましょう。
- 傷が完全に隠れる大きさのガーゼか応急絆創膏でおおいます。
綿やその他毛羽立ったもので局所をおおわないこと。
傷に固着して治癒が遅れることになります。
こんな時は、すぐ病院へ!
★出血が止まらない
★ガラスなどが刺さり、取り除けない
★ギザギザの傷、深い傷
★いつまでも傷が治らずジクジクしている
顔に切り傷ができたとき病院はどうする? あとがき
いかがでしたか?顔にケガなんて、唯一無二のわが子なら慌てないわけがないんですが、周りが必要以上に慌てたりするとケガをしている本人が不安になりますよね。冷静に対処することがいち早い治療への第一歩です。
私のこどもたちも、あらゆるケガをしてきました。交通事故による打撲、金づちで缶をぺちゃんこにしていたら子供の指もぺちゃんこに、らせん階段から飛び降りておでこに三日月キズ、ドアの角で足の小指を骨折…などなど。
大切なのは、大人が冷静になることですね。
今ではみーんなきれいに治って、元気にしてますよ~。